メタボは、肥満体だけではない　-やせメタボ-

近頃では、メタボと言うと肥満体のことを指す代名詞のように使われているが、日本人には欧米人と比べて糖尿病を発症しやすいタイプの体質を持っている人が多いため、見た目はスマートでもメタボ状態になっている場合がある。

糖尿病は血液中の糖分が上昇してもたらす病気だが、すい臓から分泌されるインスリンの分泌障害も関与している。

日本人には、もともとすい臓の機能が弱い人が多い。インスリンは血中の糖分の調整をするが、内臓脂肪が少し多くなっただけでもインスリンの働きを低下させることがあるのだ。

内臓脂肪の増加がメタボへの第一歩たが、この様に少しだけ内臓脂肪が多くなったことで、外見上肥満ではなくとも、糖尿病を発症する「やせメタボ」の存在もあることに注意したい。

体型だけでは判断がつきにくいメタボを確実にチェックするために必要なのは、健康診断などで調べられる血液検査や血圧測定の結果から判断することが大切だ。