きのうの夕方のこと、閉店間際の八百屋(個人商店)に駆け込んだ。
きのうは冬至だから、ゆずがたくさん売っていることは昼間に確認済み。
今日は、ゆずなんて二束三文でしょう。 でも今日ではなくて、冬至であるきのうのうちにゆずを手に入れたい。
そこで閉店間際をねらったのだ。
でも、いつもより長くやるらしく、ゆずは強気の値段。
脇を見ると、形が崩れた、ひとつあたりの大きさが赤ん坊のにぎりこぶしみたいなゆずがざるにいっぱいはいっていた。
ご丁寧に、「100円」の値札が張ってある。 なんて強気なんだろうと思ったが、ここは聞いて見るものね。
「これ、ひとかご100円ですか?」
と聞いたら、そうだと言う。
数えてみると20個ある。 家の風呂に20個のゆずが浮かんでいるところを想像した。
これは買いだ! と、100円を渡し、買って帰る。
珍しく自分で風呂場を洗う。こっそりとゆずを仕掛けておくためだ。 洗い終わり、風呂桶にゆずをばら撒き、湯はりした。
知らん顔で、パソコンでCDからiPodにミュージック転送などしてみる。 隣の部屋では子供に「お風呂に入りなさい」と言っている。
わたしは口元が緩んだ。
しばらくして、風呂場からの歓声が響いた。
広告
応援ヨロシクです。
More from my site
広告
コメント